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映画字幕から生まれた名セリフ



細やかなルールに従って行なわれていく外国語映画の翻訳字幕。このページでは、語り継がれる名翻訳の数々を紹介していきます。

「君の瞳に乾杯」が広く使用されるキザの代名詞に

「君の瞳に乾杯」が広く使用されるキザの代名詞に

映画ファンの間では、字幕翻訳というのは非常に重要なものです。その言い回しによって、作品の世界観が台無しになることがありますし、キャラクターの人格さえも奪いかねないからです。しかし、1931年の「モロッコ」から登場した字幕の歴史で、「さすがプロ!」と唸らす、語り継がれる名翻訳も多々あります。

有名なのが、往年の傑作「カサブランカ」(1943年)です。ハンフリー・ボガードがイングリッド・バーグマンに言う「Here's looking at you, kid.」というセリフ。直訳すると「君を見つめることに乾杯」となりますが、これを「君の瞳に乾杯」と翻訳したのです。この言い回しは映画作品の枠を超えて、広く使用されるものになりました。

また、「風と共に去りぬ」(1939年)のヒロイン、ヴィヴィアン・リーの最後のセリフ「After all, tomorrow is another day.」は直訳すると「結局、明日は別の日なのだから」となりますが、「明日は明日の風が吹く」と翻訳されています。これも、語り継がれる名セリフであり、名翻訳であるといえます。

訳し方ひとつで、主人公の心情やキャラも浮き彫りに

訳し方ひとつで、主人公の心情やキャラも浮き彫りに

ここで、アメリカ映画協会が選んだ名セリフBEST100から、いくつか抜粋してご紹介します。

「ゴッドファーザー」(1972年)の「I'm going to make him an offer he can't refuse.」は直訳すると「彼が拒絶できない申し出を行なうつもりだ」となりますが、劇中では「文句は言わさん」となります。マフィアの凄みみたいなものも、このひと言から感じることできます。

また、「スター・ウォーズ」(1976年)の「May the Force be with you.」は「フォースと共にあらんことを」となっています。こちらも、ジェダイ戦士の偉大さみたいなものが感じ取れます。

さらに「俺たちに明日はない」(1967年)では「We rob banks.」というセリフが登場します。直訳は「私たちは銀行強盗をします」となりますが、これを「商売は銀行強盗」とスタイリッシュに翻訳されました。

そして大ヒットした「タイタニック」(1997年)での、レオナルド・ディカプリオの有名なセリフ「I'm king of the world!」(直訳は「私は世界の王です!」)は、「世界は俺のものだ!」と、主人公の躍動感があふれるものとなりました。

これらの語り継がれる名セリフも、前述した、細やかなルールの中で訳されているのです。字幕翻訳は普通の翻訳とは違うといわれますが、時折生まれるこのような名訳は、翻訳家たちの映画への愛が生んだ奇跡ともいえます。