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ヴェネチア国際映画祭



ヴェネチア国際映画祭は、イタリアのヴェネチアで毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ「世界三大映画祭」の1つです。歴史としては、世界最古の国際美術展である「ヴェネツィア・ビエンナーレ」の1932年に行なわれた第18回展の際に、イベントの映画部門として開始されました。国際映画祭としては最初ともされる、由緒正しき映画祭です。

波乱の時代を経て、晴れて「世界三大映画祭」に抜擢

波乱の時代を経て、晴れて「世界三大映画祭」に抜擢

1932年の第1回は、公式な賞は存在せず、観客の投票によって受賞者が決められました。それにより、「ジキル博士とハイド氏」のフレドリック・マーチが男優賞に、「マデロンの悲劇」のヘレン・ヘイズが女優賞に、「人生案内」のニコライ・エックが監督賞に輝いています。また、第二次世界大戦のために1940年から1942年は参加作品が激減。終戦後も作品の集まりは低迷していました。そのため、1950年代に多くの日本映画を世界に紹介した映画祭としてもコアなファンの間で知られています。

またヴェネチア国際映画祭は、決して華やかな歴史だけではありません。1936年の第4回からはムッソリーニ賞が設立され、受賞を巡り政治的な策略なども加味されていました。そういった背景もあり、国際映画祭と認められるまで時間がかかり、中止や再開を繰り返す安定しない映画祭でした。現在の主な賞は、最高賞の金獅子賞、監督に与えられる銀獅子賞、審査員特別賞、男優賞、女優賞、新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞などですが、このプログラム構成は1979年から1982年の間にディレクターとして奮闘したカルロ・リッツァーニによるもので、このことでヴェネチア国際映画祭は再度脚光を浴びることになったのです。

"世界のキタノ"が誕生し、日本人にも馴染み深い映画祭に

世界のキタノが誕生し、日本人にも馴染み深い映画祭に

また、商業的な面よりも芸術的面に重きを置いた映画祭として、長らくマーケット部門を持たずに開催されてきましたが、2002年からは世界各国のバイヤーが作品を吟味できるマーケットが設けられるなど、世界のより多くのマスコミ及び映画関係者にアプローチできる映画祭へと変貌を遂げています。

ヴェネチア国際映画祭は、世界から多彩な映画監督を審査委員に招くシステムでも知られています。過去には日本からも大島渚や塚本晋也が招かれました。そして、1982年の50周年記念行事では、歴代グランプリ作品中最高の作品に贈られる特別賞「栄誉金獅子賞」が設けられ、黒澤明監督の「羅生門」がみごとに選ばれました。2005年にはスタジオ・ジブリの宮崎駿監督にも「栄誉金獅子賞」が贈られ、ここでも日本の映画人が世界に多大なる影響を及ぼしていることを証明しています。しかしヴェネチア国際映画祭で一番ゆかりのある日本人は北野武監督かもしれません。映画「HANA-BI」が第54回で日本映画としては40年ぶりとなる金獅子賞を受賞。このことで"世界のキタノ"が生まれ、その後国内外を問わずに佳作を発表し続けているのはご存知のとおりです。