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日米同時公開の映画を楽しむ



ハリウッド大作を中心に、日米同時公開が行なわれることも珍しくありません。そもそも、いつ頃から始められ、どういった意味や狙いがあるのでしょうか。そこには観客側のメリットだけではなく、配給側の思惑もあるようです。

人気作品で日米同時公開は当たり前に

人気作品で日米同時公開は当たり前に

ハリウッド大作をはじめ、人気作品を中心に行なわれる、日米同時公開。これまでも、2003年に公開されたシリーズ最終作「マトリックス レボリューションズ」や、2006年公開の「ダ・ヴィンチ・コード」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで2007年公開の最終作「ワールド・エンド」、2013年は、ブルース・ウィリスの代表作である「ダイ・ハード」の第5弾「ラスト・デイ」が、2月14日のバレンタインデーに日米同時公開されました。

これらの作品に共通するのは、とても注目度が高いこと。原作が世界的に人気で、映画化に当たってもワールドクラスの俳優を起用、製作費も莫大です。シリーズ作品であれば、前作の興行成績がよく、今作でも同様の収益が期待できる作品は、日米同時公開される傾向があるようです。

そもそも、日米同時公開、あるいは全世界同時公開が、いつ頃から始まったかは定かではありません。というのも、和訳の必要のない作品であれば、意識せずとも同時公開されていたようで、時期がハッキリしないのです。とはいえ、日本の元祖SF映画「モスラ」は1961年に世界同時公開を果たしているので、その歴史は古いといえそうです。

時差の関係上、日本がトップバッターになることも!

時差の関係上、日本がトップバッターになることも!

話題の海外作品をタイムラグなしで見ることができることから、日米同時公開は映画ファンに嬉しいサービスです。作品に対する注目度はおのずと高まり、集客効果という点でも、非常にメリットは高いはずです。

また、日本の映画通にとって嬉しいのは、日米同時公開の作品は時差の関係上、日本で先に公開されるケースが多く、全世界でトップバッターになるということ。世界的に注目される作品を先陣切って見られるのですから、映画ファンにはたまりません。

一方で、日米同時公開は、ビジネスとしてのメリットもあります。配給側の事情として実施されている側面もあるようです。

というのも、日本の映画料金は一般的に大人1800円と、世界的に見ても高額です。アメリカの8~9ドル(約800円~900円)、欧州では7ユーロ前後(約900円)に比べると、とても割高です。ところが配給元からすると、日本は収益率が高い、魅力的なマーケットということになります。そのため世界中の映画会社は日本でのプロモーションに力を入れているわけですが、そのひとつが日米同時公開なのです。ただし最近は、こういった取り組みを見直そうとする動きもあるようです。それは、日本で馴染みのないテーマを扱った作品の場合、それを理解してもらうためにある程度の時間をかけたほうが得策とする見方も出できたからです。2012年のヒット作「アベンジャーズ」はまさしくこれで、全米公開から遅れること3ヵ月、日本では8月に公開されました。"日本よ、これが映画だ。"のキャッチコピーでプロモーションを大々的に行うことで、日本人があまり知らないマーベルコミックに登場するアメリカンヒーローを浸透させ、観客の足を映画館に向かわせることに成功しました。結果、2012年の洋画作品では、最速で興行収入30億円台を突破するという、大ヒットを記録しています。

日米同時公開には、犯罪防止の側面も

日米同時公開には、犯罪防止の側面も

日米同時公開には、犯罪抑止の意味も込められています。近年はインターネットの普及により、違法サイトで日本未公開の映画が字幕付きで公開されているケースが少なからずあります。これは、アメリカで上映された作品を劇場で無断に録画し、和訳を付け加えたものを公開しているわけですが、無料で視聴できたり、映画チケットより安く購入できるようです。

こういった違法コピーの蔓延は、劇場への動員にも少なからず悪影響を及ぼします。その対策として行なわれているのが日米同時公開で、公開時期に時差を持たせないことで、「違法でもいち早く観たい」という人を、劇場に向かわせる効果を狙っているのです。

様々な事情で行なわれる日米同時公開ですが、純粋に映画を楽しみたいという人には、嬉しいサービス。国境を越えて作品を盛り上げるのに、これからも、このスタイルはなくなりそうにありません。