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映画チラシの歴史



上映予定の映画を宣伝するために作成、配布される映画チラシ。劇場などで手にすることができますが、いつ頃から作られるようになったのでしょうか。ここでは、そんな映画チラシの歴史や、思わぬトリビアを紹介していきます。

いまや、コレクター垂涎のアイテムに!

映画作品の公開を前に、宣伝を目的に映画館などで無料配布される映画チラシ。作品の内容や見どころを正確に伝えようと、どれもがオリジナリティにあふれた作りで、つい手に取ってしまう人もいるのではないでしょうか。最近はコレクションの観点からも人気が高く、なかには高額で取引されるチラシもあるようです。

そもそも映画チラシとは、表に宣伝用ポスターと同じデザインが施されていて、裏面には映画の解説、監督や出演者の紹介、公開日や劇場名が記されているのが一般的。いうなれば、公開情報が盛り込まれた、小さな宣伝ポスターです。通常のサイズはB5版で収集しやすいサイズ。チラシのデザインや書かれている内容から、当時の社会情勢なども知ることができ、歴史的価値・資料としても捉えられることから、コレクターアイテムとなっているようです。古本屋や映画関連のグッズを扱う専門店、あるいはインターネットのオークションサイトでも購入することができますが、なかには数万円~数十万円以上するチラシもあるそうです。パンフレットやポスターを保管する人は珍しくありませんが、チラシは捨てられるケースが多く、過去にさかのぼればさかのぼるほど、希少価値が高まるようです。

日本では戦前から映画チラシが登場

映画チラシは戦前からあったようで、いまと同じで次回作品の宣伝目的に、映画館で無料配布されていました。1940年代までは、わら半紙のような紙質で、劇場ごとに作成していたようです。戦前のものはいまとは異なり、タイトルは右から左で書かれていて、それだけで時代を感じさせます。現存するチラシは非常に少なく、コレクターからすれば、幻のアイテムといえそうです。

1950年代~60年代になると、映画チラシは劇場ごとでなく、全国で統一されるようになりました。カラー印刷の作品も目立つようになり、60年代にはサウンドトラックの増加に伴い、レコードジャケットと併用するサイズのチラシも数多く存在したようです。

1970年代~80年代は、映画チラシの収集ブームに火がついた時代。チラシショップの誕生や映画チラシを特集した本が発行されました。「007」や「スター・ウォーズ」といった作品では、歴代のシリーズのチラシを最新作の前売り券とセットで販売するなど、映画チラシに宣伝材料だけではなく、コレクターグッズとしての価値が見いだされました。

1990年代以降、原因は定かではありませんが、チラシ収集ブームは下火を迎えます。ところが一方で、近代映画社が「チラシ大全集」を刊行するなど、映画チラシに対する一定のニーズはあったようです。単館上映される作品が増えるなど、チラシ自体の数が減ることはありませんでした。

2000年以降は、インターネットの普及により、個人間やオークションサイトでチラシの売買が活性化しています。それに伴い、戦前の作品などレアなチラシに対する価値は、さらに高まっているようです。

一方、インターネットの発展により紙による宣伝よりデジタルによるプロモーションが重視されつつあり、映画チラシに対するニーズを懸念する声も聞こえます。TwitterやFacebook、スマホやタブレットで映画に関する情報を手軽に得られるようになり、必要性が疑問視されているというのです。

もちろん、新たな宣伝手法は映画文化の発展のために欠かせません。とはいえ、紙という独特の手触りや質感の映画チラシには、それにしか表現できない良さがあります。だからこそ、紙の映画チラシという文化が、これからも続いて欲しいと願うばかりです。