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有名タレントの吹き替え起用



芸能人が「声優初挑戦」という言葉をニュースやCMで耳にすることが多くなりました。俳優、お笑い芸人、さらには映画監督まで、あらゆる人が吹き替えに挑戦し映画界を盛り上げています。

ピクサー、ジブリ…話題作にも続々参戦

ピクサー、ジブリ…話題作にも続々参戦

かつて映画の吹き替えといえば、声優が担当するのがセオリーでした。しかし、近年は、声優ではなく俳優やお笑い芸人といった有名タレントを起用する例が増えています。

例えば、ピクサーが手がける映画では毎回多くのタレントが登場キャラクターの声を担当しています。「トイ・ストーリー」シリーズの主人公ウッディ役には唐沢寿明が声優に挑戦。キャラクターと顔立ちまで似ていると話題になりました。また、「シュレック」シリーズで主人公を演じたダウンタウンの浜田雅功は、吹き替えでは珍しい関西弁でセリフを担当。これは、英語版の主人公がなまりのある英語を話すことが関係しているようです。「モンスターズ・インク」シリーズでは、ホンジャマカの石塚英彦と爆笑問題の田中裕二が好演。2人の絶妙な掛け合いは、さすがお笑い芸人と高い評価を得ています。

洋画の実写映画でもタレントが起用される例は数多くあります。「アベンジャーズ」では、竹中直人、米倉涼子、雨上がり決死隊の宮迫博之が担当。「テッド」では主人公の毒舌なテディベア役に有吉弘行が挑戦しました。

日本のアニメにも有名タレントの起用例は多数あります。なかでもスタジオジブリの作品は、あえて声優らしくない声を追求して、1990年代後半あたりからタレントを積極的に起用しています。「ハウルの動く城」ではSMAPの木村拓哉がハウル役に抜擢。さらに主人公の18歳の少女ソフィー役を当時63歳の倍賞千恵子が演じました。「もののけ姫」モロの君役の美輪明宏や「千と千尋の神隠し」湯婆婆役の夏木マリなど、個性派がインパクトのあるキャラクターを熱演。記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

さらに、2013年公開の「風立ちぬ」で主人公・堀越二郎役に起用されたのは、「新世紀エヴァンゲリヲン」などの監督で知られる庵野秀明。ふだんから演じる側ではない庵野氏をキャスティングしたことは、大きな話題になりました。

ミスキャスト? タレントの起用に賛否両論

ミスキャスト? タレントの起用に賛否両論

こうした有名タレントの起用はなぜ行なわれるのでしょうか。役柄がタレントのイメージにピタリとはまるというケースや、前述のジブリ作品のようにあえて自然な感じを出したいというケースもありますが、多くの場合は話題づくりが大きいのではないでしょうか。テレビCMや番組内でタレントが出演して宣伝すれば、視聴者の目にとまりやすくなり、作品に興味をもつ人も多くなります。アイドルが起用される作品では、ファン層を観客として獲得できるという狙いもあります。ふだんは映画を見ない人たちが、映画館に足を運ぶきっかけ作りに一役かっているのです。

話題づくりになる一方で、起用については賛否両論あるようです。アテレコは、じつは想像以上に難しい作業です。キャラクターの動きに合わせてセリフを言う、声だけでキャラクターの感情を表現するという"声の演技"は、専門的な訓練を積んでこそできる、まさに至難の業です。それを吹き替え経験の少ないタレントが主人公クラスの声を演じるわけですから、映画ファンの中には批判的に見る人もいます。話題作になるほどその吹き替えへの期待も高まるため、ときには映画サイトの口コミに厳しい批判が多く書かれることもあるようです。もちろん「実際に見ると自然だった」「期待せずに行ったけれど、予想以上に良かった」「お笑いよりも向いているかも(笑)」という肯定的な声も多くあるので、タレントの吹き替え起用は今後も続いていくでしょう。