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新しい映画館の形「シネコン」



戦後、映画は日本人にとって一番の娯楽でした。ピーク時の1960年には、映画館の数(スクリーン数)は7,457もありました。しかし、その後家庭にテレビが普及したことで映画離れが進み、映画館数も1993年には戦後最低の1,734館に。このまま映画館はなくなってしまうのか…。そのピンチを救ったのが、新しい映画館の形として登場した、シネマコンプレックス(シネコン)の登場でした。

複数のスクリーンをもつ、映画のテーマパーク

複数のスクリーンをもつ、映画のテーマパーク

シネコンとは、1つの映画館に複数(基本的に5つ以上)のスクリーンを持つ大型映画館のことをいいます。現在8割以上の映画館がこのシネコン方式で運営されており、国内の代表的なものとしては、TOHOシネマズ、イオンエンターテイメント、MOVIXユナイテッド・シネマ109シネマズT・ジョイなどがあります。

ではシネコンは従来の映画館と何が違うのか、3つの点から見ていきましょう。

まず1つめは映画館の構造。シネコンはロビーや売店、入口、映写室などが1つになっており、「スクリーン1」「スクリーン2」…「スクリーン7」など会場ごとに統一性のある名称がつけられています。また、1作品ごとの完全入替制で多くの場合は指定席のため、予約をしておけば安心です。その他、ゆったりとした椅子、最新鋭の音響システム、床の傾斜が大きく見やすいスタジアムシートなど、従来の映画館よりも快適に見られる工夫がされています。

2つめは上映スケジュールです。従来は、大手映画配給会社が契約した映画館に対して、上映作品とその公開日・最終日を先に決めてしまうシステム(ブロックブッキングシステム)がとられていました。一方、シネコンには1つの映画館に100席未満の小さいものから500席以上まで規模の異なる会場が複数備わっています。そこで、観客の集まりそうな人気作品は座席数の多い会場や複数の会場で上映したり、公開してから時間が経ったり、客足が落ちた作品は座席数の少ない会場で上映するといった柔軟なやり方が可能になりました。

そして3つめは立地です。シネコンは多くの場合、ショッピングモールやスーパーマーケットといった大型の商業施設に併設されています。そのため、運営側には買い物客と映画を見に来る客の相乗効果で売上げが期待できるというメリットがあります。また、客側としても施設の大型駐車場を利用できることから、地方の若者やファミリー層など、車移動が中心の人たちがよく訪れるようになりました。

日本初のシネコンの成功を機に、シネコンブーム到来

日本初のシネコンの成功を機に、シネコンブーム到来

日本で最初にできたシネコンは、1993年に開館したワーナー・マイカル・シネマズ海老名とワーナー・マイカル・シネマズ岸和田です。それまでは映画館といえば、東京なら有楽町や新宿、渋谷といった人が多く集まる駅にあるのがセオリーでした。開館当時は、立地に対して規模が大きすぎるのでは、と成功を疑問視する声も多くありましたが、オープンした年の夏に公開された『ジュラシック・パーク』が転機に。シネコンの目新しさと最新の音響や設備、大ヒット作の上映が重なり、大成功を収めました。

その後、次々と各社がシネコンに参入していくことに。映画館がなかった地域での開館から始まり、地方都市、さらには大都市へと広がっていきます。その結果、日本の映画館のスクリーン数は右肩上がりで増加。2012年には3,290まで増え、そのうちシネコンのスクリーン数は2,765と、なんと84%を占めています。